こんにちは!
今回は今までとちょっと違う感じになります。
Twitterなどで載せてはいたんですが、
私は不妊治療を行なっていました。
…そして、
ついに妊娠反応が出たんです!
ここのプロフィールでも少し触れていますが、
今回はこのことについて、詳しく書いてみたいなと思います。
全然写真ないし、
しかも長いですが、
読んでもらえると
嬉しいです♡
<ご注意>
ここでの記事内容は一個人の体験談です。
治療方法などについての情報は正確ではないところもあるかもしれません。
正確な情報を知りたい方は、各種医療機関のサイト等にてお調べください。
治療を始めるまで
私と旦那さんが結婚したのは、
2016年9月でした。
わくわくの新婚生活スタート♡
最初1年くらいは「二人の生活を楽しみたいね」ってことを話していて、私も旦那さんも子どもはまだいいと決めていました。
結婚してから約1年。
「そろそろ子供も欲しいね」と、自然に任せてみることに。
そしてさらに1年後。。
なかなかできない…
私はその時34歳。
職場では後輩の子が妊娠したりと、焦りも出始めてきました。
調べてみると、
なんと自分は不妊症に当てはまることが判明!
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
公益社団法人 日本産科婦人科学会
このままだと
何も変わらないかも…
専門の病院へ行くことを決意!
不妊治療をやっている病院をネットで検索、
口コミを見てはどこがいいか悩んで、、
結局、ネット検索上位の中から、
自宅から通いやすいところに決めました。
そして、いざ電話をかけてみると…
「初診の方は来月以降のご予約になります。」
来月ってまだ1ヶ月くらいあるじゃん…
そんなに先ー!
世の中、不妊で悩んでる人って思ってる以上にたくさんいるんだなっと初めて感じた時でした。
初めての不妊クリニック
ついに、初診の日です!
これで赤ちゃんができるかもしれなっていう希望もあって、ドキドキワクワク。
診察をしてくれたのは、
ご年配で貫禄がありそうな男の院長先生。
無表情&早口で色々となんやら難しい話をしてきました。
なんか圧倒されてしまって、
頭の中に説明の内容が入ってこない。
結局よく分からないまま、
私は「はい」しか言えず…。
先生がとっても怖く感じました。
診察の後、看護師さんが優しくフォローしてくれて、ちょっと泣いてしまった私。
この時は自覚してなかったけど、私は元々“HSP”の気質があったので、人に圧倒されるとどうしていいか分からなくなってしまうみたいです。
※ “HSP”については後で少し詳しく。
こんなんで大丈夫かな…
しっかりしなきゃ…
なんだか不安なスタートでした。
通院開始、なかなか先は長そう
不妊治療には段階があって、私たちはそれに沿って治療を進めていきました。
まずは夫婦ともに基本の検査をして、
次の治療方法に進んでいきます。
結果…
私たちは全ての検査をしても、
原因がわかりませんでした。
意外と不妊で悩んでる多くの人たちが原因が分からないんだとか…
そのあとは病院から指示されるがまま、次の方法を順番に試していきます。
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精
先に進むにつれて、精神的にも体力的にも金銭的にもキツくなってきますよ〜!
私達はどこまでいくんだろう…
※各治療法については、説明するのが難しいので別サイトより引用させてもらいました。ざっくりとなのでこれが全てではないです。
①タイミング法
一般的に最初に用いられる治療方法になります。
医療法人浅田レディースクリニック
粘液(おりもの)の状態や卵胞の大きさ、血中値などから排卵日を正確に把握し、その日に夫婦生活を営んでもらう事で自然妊娠を目指す方法です。
また、排卵がない場合や、排卵の状態がよくない場合には、卵胞の発育と排卵をうながすよう、排卵誘発剤を併用する方法もあります。
治療を始めたばかりの頃です。
最初はうまくいかなくても、次こそはできるっていう期待があって前向きな気持ちが大きかったです。
“楽しく妊活したいよね”って気持ちもあり、
指定された日に合わせてプチ旅行に行ったりと。
二人で工夫しながら妊活を頑張り始めました。
②人工授精
人工授精は、人の手を介して男性の精液を女性の子宮内に注入する方法となります。人工授精は名前からも人為的に妊娠させる印象がありますが、実際は、人の手を介して手助けを行う方法の中で、最も自然な方法なのです。
医療法人浅田レディースクリニック
回数を重ねるうちに、
「なんでできないの…!?」って気持ちもだんだん強くなってきます。
生理がくるたびに、落ち込みます…。
そのつど、
大泣きしてました😢
仕事中だと、涙堪えるのに必死です。
家では旦那さんの前でも大泣き。
かなり、困らせてたと思います…。
③体外受精
体外受精とは、文字どおり体の外で精子と卵子を受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法です。体外受精は、以前は高度な不妊治療でしたが、最近では一般的な治療方法の一つになってきています。体外受精の一種が顕微授精です。
医療法人浅田レディースクリニック
受けるかどうか悩みました。
今までとは違って、金額的にも、身体への負担もかなり大きくなります。
この頃は、
不妊治療を初めて1年以上経ってました。
正直、病院とも相性が悪いのかなって考えもあって、転院も少し考えていました。
とりあえず、通っていたクリニックが行っている体外受精についての説明会に夫婦で参加をすることに。
いつも塩対応の先生が熱心に話している姿、
話の内容もとても信頼を持てるものでした。
その時、
ここで次の治療もやってみようと決意しました!
ただ病院の指示されるままに…ではなく、
当事者の自分たちが、
治療内容を理解し納得した上で、
決めていくことが大事なんだと思いました。
体外受精してみて…
- 一週間くらいはほぼ毎日通院するので、結構しんどい。
- 薬処方されすぎて、飲んだかどうかわからなくなる。
- 注射打たれすぎて、怖くなくなった。
- 自分で注射を打てたりする、ちょっとしたナース体験(笑)
- 手術室&麻酔、人生初体験!
- 移植後に一瞬でもお腹に赤ちゃんがいることに感動、泣いた。
仕事との両立はやっぱり大変
仕事を抱え込んじゃうクセ
私は当時、
福祉施設で栄養士の仕事をしていました。
主に献立を考えたり、食材の発注作業をしたりと事務仕事がメインだったのですが、
調理現場では、パートさんが“入っては辞めて”という状況が続いていました。
なので私は、
事務作業もしつつ、
現場にも入ったり、
残業もしたり、、
結構しんどい勤務をしていました。
事務仕事が回らず、仕事を家に持ち帰ったりすることも多々。
仕事が私の生活の大部分を占めていた感じでした。
要領悪いくせに、
変な責任感もあったんだよね💦
そんな中で不妊治療も続けていると、
やっぱり仕事との両立に悩みました。
体外受精が始まると、毎日病院に通わないといけなくなったりもします。
職場の親しい人には治療のことを話していたので、どうしても無理な時は急遽勤務を代わってもらったり、とても助けられました。
ただ、ありがたい反面、
毎回申し訳ない気持ちにもなりました。
仕事に家事に妊活に…
全部ちゃんとやりたいのにできてない自分。
常に何かに追い込まれてるような感じでした。
実は“HSP”だった!
内心、仕事を辞めたいと思ってはいたんですが、逃げたくないっていう変なプライドもあって、
ずっとモヤモヤした日が続いていました。
それに加えて、不妊治療もなかなか上手くいかない…。
イライラが募って旦那さんにあたることも。
辛い!
しんどい!!
そんな時、私を心配してくれてた旦那さんに「心療内科へ行ってみる?」と言われました。
とりあえず、
何か変わるきっかけになるかもしれないよ。
最初は嫌だったけど、何度も言ってくるので渋々行くことに…。
心療内科は初めて行ったけど、普通の病院の先生とは全然違う。
先生が患者と同じ目線で向き合ってくれてるなぁ、
と感じました。
旦那さん以外の人に自分の今のモヤモヤした気持ちを聞いてもらえて、自然と涙がたくさん出てきました。
恥ずかしかったけど、気持ちも少しスッキリ。
(ティッシュが常備されてたことには笑えた)
さらに数日後の診察で、私は“HSP”だと診断されました。
HSP…??
なんとなくは聞いたことあったけど、はっきり私がそれに当てはまると言われました。
HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の略で、とても繊細な人という意味です。5人に1人がHSPであるとも言われており、少なくない人がHSPの特性を持っています。
仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック
HSPの特性は、五感が鋭く、他者の言動や感情を敏感に感じて相手に対して過剰に感情移入してしまう、周囲の音や臭い、光などを敏感に感じて集中を削がれてしまうということがあります。これらの気質を持つ方の中には、日常生活において気疲れして生きづらさを感じる方もいます。(以下省略)
心療内科に通って良かったこと
- 家族以外の人に話を聞いてもらえて、気持ちが少し楽になった。
- 自分自身を客観視できるようになった。
- 完璧主義は無理だって分かった…。
- 60%くらいの力で毎日無理せず過ごそうと思った。
- 旦那さんにも自分のことをもっと理解してもらえた。(八つ当たりが減った!)
こんな自分でもいいと、
自分自身が受け止めることが大事。
自分の事や、今の生活スタイルを見直すいいきっかけになりました。
不妊治療とは直接関係ないかもしれないけど、
自分のメンタルを整えることで、
不妊の改善にも近づける気がしました。
いろんなことが重なり、転機に
環境が一変した年
2020年、新しい年が明けた頃でした。
仕事を辞めたいとも思いつつ、
なんとか折り合いをつけつつ頑張っていた頃。
突然、父が亡くなりました。
入院とかしていた訳でもなく、
本当に突然のことでした。
悲しいことはもちろんなんですが、
それよりも、その時は目の前のことをこなしていくことに精一杯って感じでした。
あまり詳しくは言えませんが、
父の身辺整理というのが結構大変で、何からどう手をつけていけば良いの…という状態!
幸い、私には頼りになる姉がいたのでとても助かりました。
一人だったら絶対無理💦
そして同じ頃、
「新型コロナウイルス」がいよいよ日本にも蔓延し始めます。
不妊治療に対しても、国から”今は中断した方がいい”という通達が出回っていました。
考えた結果、
私たちも不妊治療を少し中断することに決めました。
コロナが怖いってこともありましたが、
父が亡くなり精神的も体力的にも落ちていて、
さらに、仕事は相変わらず忙しく…
自分的にもこんな状況で不妊治療を続けていても、良い結果は出ない気はしていたからです。
そんな時でした。
旦那さんから、
「仕事はいつでもできる、
でも妊活は今しかできない」
と、、
ずっと「辞めたい、辞めたい」と思っていた私の背中を押してくれた言葉でした。
そして、
私は”妊活に専念したい”という理由で、
ついに仕事を辞めることを決意!
私が抜けたら他の人に迷惑かかるなぁ、
こんな理由で職場の人からどう思われるかなぁとか、
正直色々気になりましたが、
周りのことを気にしてたら前には進めない!!
ありがたいことに、私の事情を知っている人たちは快く受け入れてくれて、こんな私を応援してくれました。
旦那さんへの感謝
私は気付いてなかったけど、本人的には結構な決断だったとか。
確かに、私が仕事辞めたらもちろん収入は減っちゃうし、家庭を支えないといけないっていう責任もさらに感じるだろうし。
私だったらプレッシャーで押しつぶされそう…。
それでも、決意して「辞めていい」って言ってくれた旦那さんには感謝しきれません。
サンキュー!
軽いな!(笑)
仕事辞めて、再スタート
そんなこんなで、
私は専業主婦になったのでした。
仕事を辞めたと同時に、また不妊クリニックにも通い始めます。
仕事との両立を考えなくて済む分、とても楽な気持ちで通院することができました。
ただ、
外との繋がりが減ってしまう事で、
普段から不妊のことばかり考えてしまわないかという不安も…。
そこで、以前から興味のあったSNSを始めてみることに。
最初は見てくれる人がほとんどいなくて寂しかったですが、旦那さんきっかけでたくさん友達ができました。
自分の好きな料理や普段の生活を発信したり、
また、自分と同じような人と情報を共有できたり、、
わたし
なにこれ、
思った以上に楽しい!
でしょー。
家にいながらいろんな人と繋がれるって、すごい時代です!
仕事を辞めて、主婦業と妊活に専念するという目標を立てつつ、
自分の時間もゆっくりと持てて、
今までで一番ストレスのない時間を過ごせていると思います。
ただ、
「これで妊娠できなかったら…」
っていう不安もありましたが、
旦那さんからは、
「できなければそれは仕方ない。
二人でも十分楽しく暮らせると思うよ。」と。
この言葉のおかげで、日々のんびりした気持ちで過ごせました。
できなかったら、
猫をたくさん飼おう〜🐱
そして、ついに…
先生の反応分かりにくい…
不妊治療の経過はどうなっていたかというと、
仕事を辞めた後、再び体外受精にチャレンジしました。
嬉しいことに、卵の数・質ともに前回より良い結果でした!
ストレスが減ったおかげ!?
あとは、移植手術にて上手く卵が育ってくれるかどうかです。
その後すぐの移植手術では…、
先生「う〜ん、反応ないねぇ」
残念ながら上手く育ちませんでした。
そして、また次の移植手術を…、、
先生「あ〜、反応出てるねぇ」
………はい?
先生のテンションがいつもと同じ! ←そこ(笑)
いやいや、一瞬頭が真っ白になりましたけど。
なんと、
ついに、
妊娠反応が出ました!!
すぐに、旦那さんにLINE。
この辺のやりとりは旦那さんのブログにも詳しく載っているので、よければ観てもらえると嬉しいです。
(よめはち日記 #20)
夫婦二人が同じ方向を向く
本当にびっくりしました!
毎回この時になると、
期待したいけど、その後がっかりする時のことも考えて、あんまり期待しすぎないようにもしていたので。
いつ何が起こるかって本当に分からない。
もしかしたら、ストレスの少ない日常がいい結果をもたらしてくれたのかも知れません。
でも、結局は何が良くて何がダメだったかなんて分からないので。
ただ、私たち夫婦がおんなじ気持ちでおんなじ方向を向けていたことは確かです。
「今しかできないことを、今できることをやろう」
旦那さんのこの言葉を信じて、
仕事を辞めて、心置きなく妊活にチャレンジできたと思います。
同時に旦那さんと二人で頑張ってるって気持ちも強くなりました。
もし、今回もダメで、それ以降子どもができなかったとしても、この時の経験は絶対無駄ではないって思います。
不妊治療、辛かったけど、
これを経験して得たものはたくさんあります。
わたし
お金は無くなっちゃったけどね(笑)
私たちは二人でたくさんたくさん話し合ってきたことで、夫婦の絆っていうんですか?(恥ずかしいけど…)
それが本当に強いものになったと思います。
不安は続くけど、毎日楽しく!
正直、赤ちゃんができたって分かってからの方が不安が大きくなりました。
元々が不安症なので、
“本当にちゃんと育つのか?”
“流産の可能性は??”
とか、今でもたくさん考えすぎて、
「それがストレスになるよ!」って旦那さんに注意されてます…。
だから今の目標は、
自分自身が楽しく生活すること!
まずは自分を大切に。
それが、赤ちゃんにも周りの家族にも伝わっていくってことですよね。
「妊娠はゴールではない」
と、言われたことがあります。
確かに、
元々ゴールなんてないのかもしれません。
自分自身がどんな毎日を過ごしていくかで、
いろんな将来に繋がっていくのかと思います。
まずは、
今を楽しもう!
長くて申し訳ありませんでしたが、
最後まで読んでいただき、
本当に、ありがとうございました( ´ ▽ ` )